福島県の郡山駅前で、酒気帯び運転して受験生の女性(当時19)をはね、死亡させたとして危険運転致死傷などの罪に問われている郡山市の無職・池田怜平被告(35)に、検察は10日、懲役16年を求刑しました。10日の裁判では、亡くなった女性の母親も意見陳述し、悲痛な思いを語りました。

【以下母親の意見陳述】

1月22日の前日の21日から、私たちの娘は予備校生で大学の特待生の受験のために郡山市を訪れていて、21日は事故現場のすぐ目の前のホテルに泊まりました。

22日早朝、娘は飲酒運転でスピードを出したまま4カ所も赤信号を無視した池田被告の車にひかれ、跳ね飛ばされ、殺されました。郡山駅からすぐの横断歩道がある場所、しかも目の前には交番、こんな安全な場所で轢かれるなんて本当に何で何で何故?警察の方から事故の状況を聞いたとき、何度も繰り返しました。今でも毎日考えますが、その答えは分かりません。