福岡県は「因果関係の報告ない」

管轄する福岡県は「雨の影響で土砂が緩んだことが災害が発生した原因」としていて「太陽光発電所との直接の因果関係の報告はない」としています。発電事業者は、事前に調整池を設け住民の求めに応じてブロック塀を設置するなどの対策も行っていますが、付近の住民の間で大雨の際の不安は消えていません。

Q雨降るとご自宅の方にも流れてくる?

山本文隆 前区長「けっこう流量が多いですね。流れてきますね。これからますます心配です」

ブルドーザーで谷底に盛り土 転居した住民も

この10年あまり増加し続けているメガソーラー。

住民が不安を訴え続けているのが、5万枚を超えるパネルが設置されている飯塚市の白旗山です。

梅田将実さん「谷底だったんですよ。そこを全部ブルドーザーで盛土して、突き固めていますよね。重機で」

梅田さんは自宅のすぐ前の山が切り開かれ、谷が埋められ、斜面を覆い尽くすように太陽光発電のパネルが敷き詰められていく様子を目の当たりにしてきました。

閑静な住宅街から環境が変わり、引っ越していった子育て中の家族もいたということです。

梅田将実さん「出たいです。お金があれば」

Q今一番懸念されていることは?

梅田将実さん「豪雨ですね、その時の土砂災害ですね」

特に、大雨の時期に住民の不安が高まります。

金丸倍久さん「不安ですね。いつ崩れるかと。この辺の人が一番危惧しているのが土砂が流れてくるんじゃないかということです。土留めが何にもないでしょ」