能登半島地震から半年「再建へのスタートラインが見えてきた」

谷口常務は「八汐」を再建させたいと考えているが、具体的な計画はまだ“何もない”。

公費解体を受けるためには「半壊」以上の認定を受けた「罹災証明」が必要だ。しかし、最初の調査の結果は「一部損壊」。そこで谷口常務は今年2月、再調査を依頼した。4か月が過ぎた6月中旬、ようやく2次調査が行われて、「八汐」は「中規模半壊」の認定を受けた。

旅館「輪島温泉八汐」谷口浩之常務
「公費解体ができないのではないか、ずっと不安だった。ようやくスタートラインが見えてきた。これからスタートラインに立つ準備を始め、8月にはスタートラインの上にいるのではないか」

旅館の前の道路が隆起しているため、重機が入ってこれるのか。公費解体の順番はいつ回ってくるのか。課題は山積みだ。しかし・・・

旅館「輪島温泉八汐」谷口浩之常務
「公費解体ができるのか分からなかったので、先々の心配をすることも今までは出来なかった。どんな形で再建を進めていくか、具体的な相談ができるようになったのが嬉しい」