裏側から見た「みどりの窓口」

指定券などの切符を販売している「みどりの窓口」。
鐘ヶ江理恵駅長「ここが窓口の裏側です。このあたりから外国のお客様の対応をしてる窓口です。」
JR九州を利用する外国人観光客の数もコロナ前に戻ってきた。行列ができる様子をみて、その時々で、外国人と日本人に対応するブースの数を変えている。制服姿の鐘ヶ江駅長がコンコースにいると、問い合わせしてくる人もひっきりなしだ。
入試試験当日列車での痴漢防止作戦

駅長の仕事は、多岐に渡る。この日、鐘ヶ江駅長を訪ねたのは、福岡県警の警察官。
警察官「受験期における痴漢事犯対策への協力依頼ということでお願いします」
大学入学共通テスト当日の痴漢犯罪防止のための打ち合わせだった。
鐘ヶ江理恵駅長「受験生の方でそういう被害に遭われた時は車内できちんと手をあげて、声をあげてお知らせください、助けますというのと、周りのお客さまもそういうことがあったらご協力をお願いしますというのを呼びかけることで、痴漢行為ができなくなるかなと思うんですね。」
鐘ヶ江駅長自身も高校生のころ、痴漢に遭った経験があるという。
鐘ヶ江理恵駅長「初めて痴漢に遭ったときのこと、忘れないですよね。汗だらっだらですよね。汗がだらだら出て誰にどうしていいかわからない。これが試験の日だったら大変ですよね」

大学入学共通テストの2日前、博多駅構内でチラシを配り、キャンペーンを行った。テストの期間中は、列車に私服警察官が乗り込み、車内アナウンスで注意を呼びかける。去年より対策を一歩踏み込んだ。

車内アナウンス「本日は、大学入学共通テストです。痴漢行為防止のため、私服警察官が乗り込んでいます。被害に遭われている方は、大きな声で周囲の方にお知らせください。」
ななつ星の見送りも駅長の大事な仕事

JR九州の豪華寝台列車、「ななつ星in九州」。毎週火曜日、ななつ星の出発を見送るのも、博多駅長の大事な仕事の一つだ。

鐘ヶ江理恵駅長「博多発というか、JR九州の中では本当に特別な存在ですね。やっぱり私たちの中の憧れの列車でもありますし、ななつ星が無事に出ていくと、ちょっとほっとするところがございます」