九州最大の駅、博多駅。新幹線、在来線、地下鉄が乗り入れるターミナル駅だ。この博多駅で行われる様々なイベントに必ず登場する女性がいる。JR九州の鐘ヶ江理恵博多駅長(49)だ。博多駅からJR九州の列車に乗車するのは、一日12万人。人々が行き交う博多駅の中心にいる鐘ヶ江駅長に密着した。
JR九州の博多駅長女性は二人目

2024年、人々の動きを止めた新型コロナウイルスが5類となり、初めて迎えた正月。鐘ヶ江理恵博多駅長が、福岡市博多区の櫛田神社に商売繁盛の祈願に訪れた。
鐘ヶ江理恵 博多駅長「今年の増収と同時に、お客さまにより快適にご利用いただけるように頑張りますということで祈願にきました。新型コロナが5類になってからの平年化なのでより気合いをいれてと思っております。」
安全を管理するバックヤード

人の動きが活発化するなか、博多駅も慌ただしくなってきた。安全を第一とする鉄道事業の裏側。鐘ヶ江駅長に案内してもらった。
「ここからがバックヤードです」
まず見せてもらったのは、「博多駅信号取扱所」。列車の運行を管理している。コロナ禍のうちに、JR九州の体制も、効率的なシステムが取り入れられていた。
アナウンス「普通列車二日市行き、6両編成で到着いたします」

1番から8番までのすべてのホームの様子をモニターで確認している。乗車案内も手元のボタンで切り替えて、すべてのホームのアナウンスをしている。
鐘ヶ江理恵駅長「おととしの3月までホームに一人配置していたんですけど、それをここで一括で。でも彼らは集中してやっているので、たとえばホームで具合の悪いお客様がいるとすぐ気付きます。」
「情報室」から指示車イス対応から密集緩和も

次に案内してもらったのは、「情報室」。駅構内に設置されたカメラのモニターが並んでいる。
鐘ヶ江理恵駅長「すべての博多駅の情報が集まってきます。ここですべてを判断して指示を出しています。」
長い行列ができたり、人が密集したりしないように、アナウンスして誘導する。列車事故が起きた際のダイヤの変更や、介助が必要な人への対応もこの情報室から指示を出す。

「情報室から介助の連絡です。はいどうぞ、11時51分発8番乗り場。新飯塚まで手動の車イス乗車案内となります、どうぞ。」