「地ビール」と「クラフトビール」の違いは・・・

こうした少量生産のビールは、1994年の酒税法改正により製造が可能に。
当時は「地ビール」と呼ばれ、大きなブームを起こしました。


しかし、醸造所が乱立したことで、ブランドイメージが低下。
さらに、大手メーカーが価格の安い発泡酒を発売し、価格が高くブランド力のない地ビールは販売不振となり、ブームは終息します。


こうした反省を踏まえ、少量生産のビールは、手作りによる付加価値の高い「クラフトビール」としてブランドの再構築を図っています。

日本ビアジャーナリスト協会によりますと、全国のクラフトビール醸造所は、2017年の290か所から現在は705か所まで急増。
ブームが再来しています。

「そんな食材もありなんだ」と思わせることが僕らの責務

こうした中、松田さんは、他県の醸造所との共同開発やさまざまな副原料を用いた限定商品を販売するなどして、選ばれる商品づくりに力を入れています。

(B.M.Bブルワリー 松田温郎代表)
「きょうは、黒ビールに栗の渋皮煮を合わせる仕込みをしている。あと、毎年、大葉を使ったビールをリリースしているので、『そんな食材もありなんだ』と思わせることが僕らの責務であって、クラフトビールの魅力」


また、今年9月に醸造所を宮崎市清武町へ移転拡大させ、生産量を現在の10倍以上にまで増やす予定です。

(B.M.Bブルワリー 松田温郎代表)
「製造量がそもそも少ないので、それを補うために事業を拡大する。業界全体の底上げ、クラフトビールの消費量を増やしたいので、そういうこと(生産拡大)は必須だと思う」