宮崎県は小林市の水源となっている一部の井戸から人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物の一種、PFOSとPFOAが国の指針値を上回って検出されたと発表しました。

宮崎県によりますと、今年8月、小林市上下水道局から県に対し、市内の釘松浄水場の水道水と水源となっている井戸から、国が定める指針値を上回るPFOSとPFOAが検出されたとの情報提供がありました。

その後、小林市は、別の井戸への切り替えを行い、指針値を下回る水が供給されていることを確認しましたが、宮崎県では、基準値を上回った井戸から半径500メートルの範囲の地下水や水源付近の川の水の水質調査を実施。

その結果、この井戸の東側にある別の井戸から国が定める指針値を上回る1リットルあたり200ナノグラムのPFOSとPFOAが検出されました。

宮崎県によりますと、今回検出が確認された井戸の水は飲み水ではなく、今のところ健康被害は確認されていないということです。

宮崎県は、今回検出が確認された井戸から地下水が流れる南東方向での水質検査を実施し、指針値を上回る範囲を特定していくとしています。