金次郎像に特別な思いを託した女性が・・・

子どもたちの模範となるよう全国の小学校に置かれた金次郎像。その金次郎像に特別な思いをたくした女性が高鍋町にいた。

高鍋西小学校の児童と話すこちらの女性は津房厚子さん、12年前、学校に金次郎像を贈ったという。

(津房厚子さん)
「主人がこの学校卒業してるから、私も地元だから、ここ出ているんですよ。それでここに寄贈しようということになって」

2007年、津房さんの夫、昌明さんは高鍋町にマンゴーの果樹園を作り、農家としてこれから精進しようと、ハウスの前に金次郎像を設置した。

しかし、その翌年、昌明さんは難病を患い、闘病生活の末、2011年、72歳で亡くなった。

(津房厚子さん)
「こういうのも作って、『4年も5年も頑張るぞ!』っていう気でいたと思うんです。病気になっちゃってね」

ただ、夫の思いを残したいと考えた津房さん。
昌明さんがハウスに置いた金次郎像を、夫婦の母校でもある小学校に寄贈することを決めた。

(津房厚子さん)
「努力というかな、もう何でも前向き、前向き、一生懸命勉強してやっていくという気でいたのかな。そういう精神を、子どもさんたちがねそういうのをちゃんとわかってくれればねいいですよね」

子どもたちのお手本として長年、親しまれてきた二宮金次郎。
時代が変わっても学校のシンボルとして子どもたちを見守り続けるだろう。