先月30日、東京都の住宅で土台を支える「擁壁」が崩れ、家屋が倒壊しました。
高さ4から5メートルの擁壁が崩れ、この上に建っていた2階建ての住宅が全壊しました。
擁壁とは、高低差のある土地で、斜面の土砂が崩れるのを防ぐために設けられた壁状の構造物のことです。

宮崎県内にもある危険な擁壁を取材しました。
いつまで、なんであの状態で建物を置いているんだろう
先月30日、東京都で家を支える土台の「擁壁」が崩れ、住宅が倒壊する事故が発生。
これは、老朽化した擁壁が原因とされ、生活のすぐそばに潜む危険を浮き掘りにした。

宮崎県内でも危険な擁壁があるという情報を得て、取材班は国富町へ向かった。
そこは、6年前にも調査班が「空き家問題」として取材した場所だった。

(武澤直穂記者)
「こちらのコンクリートの擁壁が崩れ落ちていて、6年経った今でもそのままの状態となっています」

擁壁は、全貌が確認できないほど草が生え、家全体が斜面側に傾いているようにも見える。
家の下には、民家やコンビニエンスストア、それに郵便局があり、人々の生活が脅かされているのが分かる。
近くのスーパーの店長は、長年の不安を口にした。
(近くのスーパーの店長)
「いつまで、なんであの状態で建物を置いているんだろうというのが疑問。台風が来るたびに皆さん不安になっている」
