海上保安部などによる大型客船の事故を想定した訓練が宮崎市で実施されました。訓練には、宮崎海洋高校の生徒も参加し、避難の手順や方法などを学びました。

およそ270人が参加した24日の訓練は、宮崎港の沖合を航行中の宮崎カーフェリーの客船が浅瀬に乗り上げ、船内に負傷者が出たという想定で実施されました。

(三浦功将記者)
「今回は初めて宮崎海洋高校の生徒たちも乗客役として訓練に参加しています」

乗組員は乗客役の生徒たちを船の外や別の甲板へ誘導したほか、船内にある毛布などでけが人を運ぶ手順を生徒たちに教えました。

さらに、鹿児島航空基地所属のヘリコプターがけが人を救助する訓練も実施されました。

(宮崎海上保安部 時森康雄部長)
「宮崎海洋高等学校の生徒にとっても、これから海事関係の職業に就くという場合もあるので、そういう意味でも良い機会になったのかと思う」

宮崎海上保安部は、今後も定期的に宮崎カーフェリーや宮崎海洋高校と合同で訓練を実施したいとしています。