「ど忘れ」なのか「認知症の兆候」なのか…
その名も「石川健康長寿プロジェクト」
七尾市中島町に住む高齢住民を対象に認知機能の検査を公民館と自宅訪問で無料実施しています。アミロイドβが脳に蓄積するまで20年ほどと言われるなか検診で認知症の早期発見や予防につなげようというものでポリフェノールを含む緑茶の摂取に認知症の予防効果があることをすでに突き止めています。

金沢大学脳神経内科学 篠原もえ子 准教授「認知症ではない人を、約5年間、継続してみると、認知機能がちょっと低下した方は、緑茶をもともと飲んでいなかったという方が多かったということです」
住民「定期的に検査・調査をして、その結果をフィードバックして頂くというのは非常にありがたいなと思っています」
これまで検診で認知症の疑いがある住民を見つけ、実際の治療につなげた例もあり、地域医療に貢献する側面も持っています。この日の調査でも、覚えたことが思い出せなくなる場面に遭遇します。

小野教授「先ほど覚えてくださいと言った言葉を言ってみてください。三つの言葉です」
住民「ひまわり…自転車…あ、自動車…」
小野教授「もう一個あるんですが」
事前に伝えた3つの単語を思い出そうとしますが…
小野教授「ヒント言いましょうか?動物です」
住民「あ、きつねでした」
女性の年齢は80代。ちょっと気になります。