今年3月、金沢市の解体工事現場で50代男性がトラックから転落し死亡した労災事故で、金沢労働基準監督署は、法律で決められた資格を持っていないにも関わらず重機を操縦したとして、白山市の建設会社と金沢市の60歳の男性を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
金沢労働基準監督署によりますと、白山市の建設会社は今年3月、金沢市内の木造家屋の解体工事現場で、法律で定められた資格を持っていないにも関わらず、別の会社から派遣されてきた60歳の男性に解体用のつかみ機を操縦させた疑いが持たれています。
現場では、つかみ機を使って廃材をダンプカーに積み込む作業をしていたところ、ダンプカーの上にいた55歳の男性が転落し死亡しました。
金沢労働基準監督署が会社などへの取り調べを進めた結果、白山市の建設会社と派遣された60歳の男性を4日付けで労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
法律では3トン以上の建設機械を運転するには講習や訓練などを修了しなければならないと定めていて、金沢労働基準監督署は「無資格就労の防止に向けてあらゆる現場で関係者に対する指導を徹底する」とコメントしています。











