「素材や種類で変わる」結局どっち?深掘りしてみると…
睡眠改善インストラクターの資格を持つ、金沢市の布団店「石田屋」の武蔵綾 商品部長は「使う布団の種類によりますね」と前置きをしながら、現代では布団の上が良いのではと考えています。

石田屋・武蔵綾 商品部長「お布団の中に温まった空気を逃がさない、上から蓋をするという意味では、毛布を上からかける方が良いです。ただ、綿布団の場合は、体の密着性が低く、ちょっと隙間が空きます。そこを毛布で埋める感じで、使い方として毛布を中に入れるという方法がある。使っている掛布団の種類が何なのかによって工夫が変わってきます」
綿の掛布団なら“下”、羽毛の掛布団なら“上”
武蔵さんによりますと、以前は多く見られた綿の掛布団は、体と布団の間に出来た隙間から冷気が入りやすく吸湿性が高い綿の毛布で隙間を埋めていました。この頃、かけ布団の下に毛布を敷く人が主流でした。

しかし、現在は身体に密着して隙間ができにくい羽毛布団が増えたことに加え、毛布の材質も豊富になったため、かけ布団の上に毛布を掛ける方が熱が逃げにくいと言われています。
毛布の素材でも“上”か“下”かは変わる
石田屋・武蔵綾商品部長「昔は綿毛布が多かったが、最近はアクリル毛布だったり、保温インナー素材だったりが使われています。布団の中に溜まった熱を逃がさないという意味で、上から蓋をするということです」

安価で吸湿性が低いアクリル繊維や、吸湿して発熱する保温インナー素材の毛布を掛布団の下に敷くと、汗や体温でかえって寝苦しくなると武蔵さんは話します。
布団の材質と、毛布の材質。それぞれに合わせた使い方があるようです。
石田屋・武蔵綾商品部長「最近では羽毛布団が主流なので、そういった場合、素材によって中に入れるということもありますね。例えば、今はアクリルの毛布とか多いので、そういった場合は上にかけて頂いて、ちょっと保温力のあるシルク素材の物とか、天然素材の物であれば、中に入れてもらうっていうのもありますね」