高知出身の植物学者・牧野富太郎博士をモデルにした連続テレビ小説「らんまん」。放送をきっかけに豊かな自然あふれる高知の魅力を改めて実感した人も多かったのではないでしょうか。主人公を演じた神木隆之介さんに高知への思いを聞きました。

(松岡葵アナウンサー)
「きょう(9月29日)ドラマの最終回を迎えましたが、私けさ涙が出てしまって本当に感動しました。主人公を演じられて、牧野富太郎博士という人物、神木さんにどのように映ったんでしょうか?」

(神木隆之介さん)
「波乱万丈というか、情熱・パワー・集中力ともに異次元でしたね。先生の情熱だったり、植物に対する愛情だったり。実際撮影を通してでも、体験できたのかなとすごく思います。それが自分の励みにもなりましたし、すごく演じていて心地よかったです」

「幼少期から3週にかけて時間が飛んだりとかもいっぱいあったんですけど、とんだ分、先生はずっと毎日植物とともに生きられてきた方なんだなと思うと、万太郎以上に植物の方なんだなとすごく思いますね」

(Q.高知・牧野植物園に来るのは久しぶりですか?)※インタビューは9月29日

(神木隆之介さん)
「久しぶりですね!中盤戦くらいのときですかね。そのときは植物園は…弾丸だったので、ちゃんとこういうふうにご挨拶できたのは、本当にそれこそ、一番最初の発表、意気込みを言ったときですね。落ち着きますね…自然に囲まれていると、力をもらえますよね」

(松岡葵アナウンサー)
「ドラマを通して、神木さん自身もたくさんの植物と出会ってきたと思いますけど、前に来た時と、今見たときでは、植物園の見え方も変わってきたんじゃないですか?」

(神木隆之介さん)
「前は『はーーー!』みたいな。『綺麗ですね!』みたいな。『はーーー!』みたいな。『おーー!』みたいな。距離があったというか。もちろん今も詳しいわけじゃないですけど、心に余裕をもって見れますよね、緑を。『あーーー綺麗だなー』みたいな。『やっぱ綺麗だなーー』みたいな。『きれいですね』から『きれいだよな』に変わりましたね」

「自分のフィールド内というか、なんかフィールド外からお邪魔しますっていう気持ちだったのが、自分がそのフィールドになじんだ感じがしますね」

(松岡葵アナウンサー)
「自分が知っている顔のように見えるってことですか?」

(神木隆之介さん)
「そうです!そうです!それは始まりと終わりとでは全然違う感覚だなというのは思います」

(松岡葵アナウンサー)
「神木さんも、自然は好きですか?」

(神木隆之介さん)
「大好きです。でも、偉大さというのを知りましたね。実際に山の中でもロケしましたし、天候も山の中なので、雨降ったり晴れたり曇ったりっていうのがコロコロ変わったり、それで撮影も振り回されるときもありましたし。映えている植物もそうですし、作品を通してですけど、自然って本当に大きくて、すごく豊かで、でもときにすごく牙をむくような、大きな巨大な力になってしまうんだなっていうのもドラマを通して、すごくよくわかったなって」