16歳未満の少女に性的暴行を加えた罪に問われていた元中学校教諭に高知地方裁判所は懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは高知県内の中学校の元教諭柴田超(しばた・わたる)被告(44)です。判決によりますと柴田被告は2022年9月と2024年5月、そして9月に16歳未満の少女に性的暴行を加えた、児童福祉法違反と不同意性交等の罪が認められました。
高知地裁の稲田康史(いなだ・やすし)裁判長は「職責に反して被害者と行為を繰り返したもので、常習性が認められる」と指摘しました。また、柴田被告は学校や被害者の両親から関係をとがめられ、学校外で2人きりで会わないことなどを誓約していましたが、それを反故にしてその後も犯行に及んでいたことについて「被害者の判断能力の未熟さにつけ込んだ事案とまでは認められないものの経緯が悪く、同種事案の中でやや重い部類に属する」と述べました。
一方で、全ての事実を認めて反省していることや示談を申し出たことなどを考慮し、柴田被告に懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。