移動して名前が変わる→越境台風

2023年の8月中旬に“台風”となった8号が基準となる経線を越えて名前が変わった台風の例です。この台風8号はもともとハリケーンで(ハワイで起きた大規模な山火事の延焼原因となった)日付変更線を超えて台風8号となりました。

このような台風を“越境台風”といい、2017年の台風17号以来5年ぶりの越境台風でした。(台風が南シナ海からインド洋へ進んだ場合も呼び方はサイクロンに変わります)

広い…台風が台風である範囲

日本の気象庁が台風の予報を行う範囲も決まっており、南北は赤道以北から北緯60度まで、東西は東経100度から180度までの範囲にある台風の位置決定、および予報を担当しています。

今回の台風16号はこの予報範囲の中に位置しているので、どれだけ日本列島から離れて日本への影響がなくても、“台風”として日本の気象庁が予報をすることになっているのです。

とはいえ、前線や高気圧など周辺の状況次第で、台風本体が離れたところにあっても大雨をもたらしたり、うねりが伝わり高波となったり、影響を及ぼすケースが多くあります。離れているからといって油断はせず、気象庁から台風情報が発表されたら、こまめに確認してください。