特集です。私たちの生活に影を落とした新型コロナウイルス。5月に感染症法上の位置づけが5類に引き下げられ、季節性インフルエンザと同じ扱いとなりましたが、いま全国的にまた感染が拡大しつつあります。取材にあたっている今橋記者です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。まずはこちらをご覧ください。

26日、厚生労働省が発表した全国の1週間の患者数は11週連続で増加していて、政府は「夏に向けて一定の感染拡大が生じる可能性がある」としています。政府分科会の尾身茂委員は「第9波の入り口という見方を多くの人がしている」と指摘しました。
全国的に患者数が増加する中、高知県内の状況はどうなっていますか。
はい、こちらが県内の1医療機関あたりの患者数を表したグラフです。

最も高い位置にある1月5日は、第8波の中で最多となった1965人で、1医療機関あたりでは30.02でした。直近の数字、今月12日から18日では3.73とこのピークと比べて10分の1ほどとなっていますが、グラフの下の方から見てみると緩やかに上昇していることが分かります。こうしたことから再び新型コロナの感染拡大が懸念されているわけですが、いまの県内の状況について、県健康政策部の家保英隆部長に伺いました。
(県健康政策部 家保英隆 部長)
「前々週から前週にかけて1.4倍と定点当たりの報告が増えましたけれど、今週は1.07倍と横ばいというような状況。今のところ9波の入口に入ったというよりは、少し様子を見ている状況。直近、18日の時点で入院している人は36人ということですので、従来のベースでいうと『注意』レベルの数ではないかと、病床の利用に関しても20%はいっていない」
(Q.今後の感染状況は?)
「全国的にも増加をしている県、減少傾向の県もあります。人の行き来が活発になりますとどうしても感染機会が増えてくるので、どうなるのか正直、予想しがたい」
県は、これまで私たちが経験し、学んだ教訓から、やはり「基本的な感染防止対策の徹底をするべき」だと話します。

(県健康政策部 家保英隆 部長)
「現在のオミクロン株、一番ポイントになるのは『重症化になる人を防ぐこと』。長期の医療機関に入院されている人高齢者施設の人たちを訪問するときは非常に気を付けてほしい。ふだんの生活では手洗い・うがいなど今まで培ってきた感染防備の取り組み行為を続けてほしい」
感染拡大で最も懸念されるのが、重症化する可能性がある高齢者への対応ですよね。
はい。わたし自身、県外の高齢者施設にいる祖母としばらく面会できない期間がありました。県内の施設は今後の対応をどのようにしていくのか取材しました。