この日は、子どもたちの進学や進級を喜び合う“お祝い会”です。
県フードバンク推進協議会の山下浩子理事長も、子どもたちの成長に拍手を送ります。
山下さん「何年生になった?」
子ども「今、1年生」
山下さん「4月に入学したの?おめでとう~!!」

寄せられた温かい支援。鉛筆やノートなどの学用品、そしてNPO法人から贈られたたくさんの本に、子どもたちは笑顔をみせていました。

協議会の理事長を務める山下さん自身も、7年前に病気で夫を亡くし、ひとりで3人の子どもを育てた母親です。埋もれた声をすくい上げ、ともに歩くことで、あすへとつないでいきたいと考えています。
県フードバンク推進協議会 山下浩子理事長(56)
「何ができるわけじゃないけれども、一緒になって考えていったり、一緒になって泣いちゃったりすることもあるし…。“見守っているおばちゃんがいるよ”と知ってもらうだけでも、もしかしたら変わることがあるかもしれない。落とさないように、落っこちてしまわないように。“ひとりじゃないからね”ということは伝えていきたいなって」

三条市で開かれたフードパントリーには、協議会から支援を受ける親子もボランティアスタッフとして参加していました。「恩返しがしたい」という思いからだそうです。県内のフードバンクに対し、全体的に寄付が減少している一方で、活動に思いを寄せ継続的に支援してくれる企業や個人も増えているそうです。
物だけでなく、“思い”も一緒に届けるフードバンク。山下さんは、社会全体ができることをほんの一つでも積み重ねていくことで、きっと子どもたちの笑顔につながるはずだと話していました。