東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の『再稼働の是非』が議論されている新潟県議会で、野党系会派は17日、再稼働に関する補正予算案に反対することを決めました。
新潟県議会各会派の党議が17日に行われ、野党系会派の未来にいがたやリベラル新潟が議論したのは、原発再稼働を容認した花角知事への対応です。

最大会派の自民党は16日に一足早く党議を開き、再稼働に関する補正予算案に賛成するとともに、知事が職を続けることを『是』とするという付帯決議案を提出することを決めていました。
圧倒的多数で自民党の案が可決される見通しの中、野党が出した答えは…
【未来にいがた 大渕健代表】
「知事が原発の再稼働を前提として提出している予算については反対をする」
一方、知事への不信任決議案については、提出を見送る構えです。

「知事は自ら都合の良い、確実に辞めさせられない、不信任も議会の構成的には成立しない、ということを最初から自民党と目論んで、投げかけをしてきている」
「そのこと自体がおかしいのに、なぜ私たちが、そこに賛同して乗っていくのか」
また、同じく野党系会派のリベラル新潟も、再稼働に関する補正予算案に反対するものの不信任案は出さないことを決めました。
【リベラル新潟 小泉勝県議】
「出して否決されたら、それも信任だと言われるわけですから、それはどっちも同じなんで。そこはもう、何というか、相手の挑発に乗る必要もないというか、言葉悪いかもしれないけれど、無視して行こうと」
その上で、原発再稼働を巡るこれまでの議論が全てに無駄になったと嘆きました。

「一気に原発再稼働に触れて、かつその最終局面になってからもう本当に力技で、議論も何も理屈も何もない感じで一気にねじ伏せてきて、最終的に議会で決着というウルトラCをやってきたわけですよ」
一方の自民党は、実質的な議論が終わった12月県議会をこう振り返りました。
【自民党新潟県連 岩村良一幹事長】
「本会議・常任委員会・連合委員会と、熟議はかなり深堀りをされて議論されたと感じている」

12月県議会は、22日に採決が行われます。










