新潟県フードバンク推進協議会 小林淳事務局長(54)
「一番多かったピークの年から考えると、寄贈いただく食品の量というのは100分の1くらい…」

新型ウイルスの感染拡大当時、イベントの中止などで発生したロスもあり、企業からの寄付が多く寄せられました。ただ、社会が日常を取り戻すとともに、その量は激減。近年は物価高の影響が及んだことで、個人からの寄付も減りました。
以前は保冷庫いっぱいにあったコメも…

新潟県フードバンク推進協議会 小林淳事務局長
「今、寄付してもらっているおコメで在庫というと、もうこの部分くらい。今は数か月、おコメの支援ができていない時期も出てきているし、先週末も1世帯に2キロしか配れなかった」
協議会は「ウイルス禍をきっかけに、厳しい経済状況が固定化してしまった家庭がある」と指摘します。

県フードバンク推進協議会 小林淳事務局長
「ひとり親家庭の“6割”くらいが非正規雇用ということも統計的にわかっていて、収入が不安定な中で、(ウイルス禍以降)貯金を切り崩しながら、保険を解約しながら、なんとか何年かつないできたけれども、厳しい経済的な環境が固定化したまま、今ずっとリカバリーができずにいるという方々が非常に多い」