『防災なび』~歯磨きができないことで 最悪死に至るケースも!~
能登半島地震で石川県の被災地では今も断水が続いていますが、災害時は歯みがきなどの“お口のケア”にとっても難しい環境になります。
ところが「口腔ケア」をしないと死に至ることもあるそうです。
新潟県歯科医師会の、穂苅雅人医師・佐藤圭一医師・神成庸二医師にお話を伺いました。3人は1月22日から1週間、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市で活動していました。
【新潟県歯科医師会 神成庸二常務理事】
「行くまでの道が非常に状態が悪かった。それは想像以上でしたし、初日に心が折れそうなくらいショックを受けた」

被災地で3人が行っていたのが、歯磨きや入れ歯の掃除といった『口腔ケア』の支援です。日本災害歯科医師チーム(JDAT=ジェイダット)の一員として、延べ200人を診察したということです。
【新潟県歯科医師会 穂苅雅人理事】
「一番の問題は、水が使えない。そうすると衛生状態が悪くなりますので…」
口腔ケアができていないと、インフルエンザ新型ウイルスといった感染症や肺炎などを発症し、最悪の場合は死に至ることもあるのです。