実は菅前総理と上川氏には、ある繋がりがある。
自民党内でも意見が分かれる選択的夫婦別姓制度について、前向きな姿勢を示しているのだ。

菅前総理(2022年8月23日・中高生向けの特別講義にて)
「これ以上先送りしないで、お困りの方がいるのが現実ですから、そこはやはり、政治の責任で議論して方向性を作っていく時期だと思ってます」
上川陽子衆院議員(2007年11月・上川氏のHPより引用 情報誌のインタビュー)
「私も選択的夫婦別姓については賛成で、そのために議員として活動してきました。それぞれの時代にふさわしい形で、法律を見直していかなければならないと思っています。やはり社会の意識が『熟していく』ことはとても大事なことだと思うのです」
「仕事師」として菅氏とタッグを組み、選択的夫婦別姓の推進をテーマに掲げる、ということがあるかもしれない。

自民党は「政治とカネ」の問題で信頼ががた落ちの状態だが、秋の総裁選は党としての「変化」を国民に示す場でもある。国会議員や党員の思惑が交錯する中、上川氏がどのような判断をするのか。注目していきたい。
TBS政治部 官邸クラブ サブキャップ 加納沙也香