注目は選択的夫婦別姓?上川氏の出馬はあるか
上川氏は2024年9月の自民党総裁選に出馬できるのか。投票数などのデータから政治学を科学的に分析する「計量政治学」が専門の拓殖大学政経学部・浅野正彦教授に聞いた。

浅野教授は、上川氏について「一度落選した経験もあるが、着実に得票率を伸ばし選挙基盤は盤石」という。加えてこれからの総理に必要な資質として3つの条件を挙げた。「1つ目は選挙が強い、2つ目は実行力、3つ目は国際的な活躍。上川氏はこれらの条件を満たしている」と指摘する。
しかし、上川氏の総裁選出馬にはもうひとつ高いハードルがあると言われてきた。「派閥」の問題だ。
岸田派に所属する上川氏は、岸田総理、そしてその後継を狙う林芳正官房長官の2人の意向を無視して総理を狙うことはできないと言われてきた。しかし、岸田総理が派閥解消を決めたことで、足かせはなくなった。

「党の鬱屈した空気を変えるため、選挙の顔は女性に」「上川氏は適任だ」
党内からはこんな声が聞こえてきていて、麻生副総裁だけでなく、幅広い層が支持にまわる可能性がある。中でも注目されるのは菅前総理の動向だ。
