物証集まらず、時間切れか…

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
今の法律では、まずは会計責任者が責任を問われるのですが、その会計責任者と共謀関係があったかどうかがポイントになる。いいところまでいっていたらしいのですが、共謀関係までは、物証が集まらなかったということです。

2023年の段階で、安倍元総理は、キックバックをやめようと言っていた。しかし、安倍氏が亡くなったあと、また続けようということになったという経緯があった。やめようと言っていたということは、悪いことやっているという認識があるということですから、その辺をもう少し詰められなかったのかなという気がしますが、最後は時間切れということのようですね。

井上貴博キャスター:
どうしても泰山鳴動して鼠一匹のような印象を受けてしまいます。日本は法治国家ですので、捜査は証拠に基づいてということになるのは仕方がない。でも理解できないのは、まず自民党がやるべきは、問題の根幹が何なのかを調べることだと思うんです。

耳心地よく「改革します」で逃げるのではなくて、なぜ第三者委員会を設けないのか。第三者委員会を設けて、そこでしっかりと調査して、その上で「改革します」というのが順序だと思う。それがあべこべになっているのは、煙に巻こうとしているようにしか思えない。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
どこの企業でも不祥事があった場合、弁護士などに頼んで、第三者委員会で実態解明をする。今回もケースも、裏金の全体像は一体どうなっているのかを、第三者委員会で解明をするべき。

岸田総理が、元会計責任者の約3000万円の不記載について、“疎漏”があったなんて言っているが、政治家が聞いたことのない言葉を使うときは、大体怪しいことが多い。

全体像が全くわからないし、誰も説明していない。建物の土台が腐っているのに、上物だけペンキを塗り替えるみたいなことをやろうとしている。それでは国民は納得できない。