日本海地域で発生するような地震としては最大級の地震
ーーこれまでも断続的に起きていた地震は、「水の溜まり」が誘発しているのではないか。しかし、今回の地震は、より広範囲になっている。今までの最大マグニチュードは6.5。それが今回マグニチュード7.6。今後どうなると予測されていますか?
西村教授:
今回の地震は、日本海地域で発生するような地震としてはもうほぼ最大級の地震だと考えていただいていいと思います。
今後も同じ規模くらいの地震が、まだ1週間くらいは発生するかもしれないと注意をしなければいけませんが、徐々に落ち着いていくと思います。
ただ、大きい地震があると、その周辺でも大きい地震が活発化されることがあります。我々が思い出すのは2004年の新潟県中越地震です。
この地震も、本震と同じぐらいの規模の地震が、1週間くらいの間に3回、4回起こったというようなことがありまして、日本海側の地震は、割と地震を誘発したり、余震が活発な傾向が多い地震が多いので、今回の地震についても、まだしばらくの間は十分、地震の揺れに対し警戒が必要だと思います。
ーー日本海側は特にそのタイプの地震が統計的に多い?
西村教授:
そうですね。日本海側の断層はかなり複雑に入り組んで、複雑な形状をしています。
太平洋側は、比較的断層がまっすぐ一枚になってるんですけれども、日本海側は断層が複雑に絡んでおりますので、今回の地震とはちょっと違ったタイプの地震がまた誘発したりというようなことがあって、1か所だけではなく、その周辺にも、地震による影響、その力のストレスがかかって、さらに他の地震を誘発することもあると思います。