東西にして100キロ以上の範囲が、今回の震源域になった可能性も
ーー1週間程度、特に2、3日程度はその規模の大きな地震、強い揺れを伴う地震が発生する可能性が高いということです。一連の地震活動の原因として、この1年程度言われてきた水とみられるような「流体」の存在ですね。
深いところから浅いところに移動している、あるいは北側に向かって移動している。これが今回の地震とどういう関連があるか、どう見ていますか?
西村教授:
今回の地震もですね、今までの一連の地震とメカニズムとしては基本的には同じようなもので、水が入ってきたことを原因として起こったものと言ってもいいと思います。
ただ、今回、規模が今までよりも大きく、その水が今まで入ってきたような領域よりも遥かに広い範囲で、東西にすると100キロ以上の範囲が、今回の地震の震源域となったと思われるんですね。
ですので、水が入ってきた、流体が入ってきたことは地震のきっかけにはなっていますが、それだけでは地震を起こせずに、元々この辺りに溜まっていた、長期間溜まっていたひずみを解消するということで、今回の地震が発生したと思われます。