愛する息子の命を突然奪われた男性。息子に何もしてやれなかったという後悔の念で生きる気力をなくしていたところ、さらにネットでの誹謗中傷が襲い掛かりました。
11月25日から12月1日は犯罪被害者やその遺族が置かれている状況について国民が理解を深める「犯罪被害者週間」。被害者遺族の男性が、その苦悩を語りました。

「なぜ息子が殺されなければならなかったのか。その原因、理由もわからない。心は分かっても原因はわからない。未解決事件の被害者、その遺族の苦しみというのは、真っ暗なトンネルの中でさ迷っているようなもんです」

兵庫県神戸市在住の堤敏さん。
21日、鳥取県米子市で開かれた「鳥取県被害者支援フォーラム」で、集まった人たちを前に語り始めました。

堤さんは13年前、愛する息子を突然奪われました。

2010年10月4日夜。兵庫県神戸市北区の自宅近くの路上で、敏さんの息子(当時高校2年生・16歳)が何者かによってナイフで頭部や首を複数回刺され殺害されたのです。