※以下、102巻までのネタバレを含むので注意してください(2人で喋っている場合の表記は「まゆみ」。1人の場合は、「姉・眞弓」、「妹・眞里子」と表記しています)

ーーーさっそくですが7年ぶりに新刊発売となったあさりちゃんについて伺っていきます。「あさりちゃん、久しぶり」という人にも向けて、どんな内容なのか改めて教えていただきたいです。

姉・眞弓
「誰が読んでも楽しめるような、どこの家にもあるような話を描いています。家庭漫画だから読んだ人が『あるある』となって笑ってくれたら嬉しい漫画です」

ーーーお2人の年齢差が2歳と聞いています。主人公のあさりちゃんと姉のタタミちゃんも2歳差ということで、この辺りはご自身たちの状況も踏まえて描かれているのでしょうか?

妹・眞里子
「もちろんそうです。だってタタミは姉(眞弓)の誕生日ですし、あさりちゃんの誕生日は私の誕生日です。で、実はパパとママもそうなんです。うちの親の誕生日をそのまま当てはめています」

まゆみ
「ただ家庭の雰囲気は全然違いますけど(笑)」

姉・眞弓
「あさりとタタミというのが『私たちがなりたかった子ども』なんです」

まゆみ
「ほら、私たち良い子だったから『ワルガキ』になりたかったの」

妹・眞里子
「で、わたしたち勉強ができなかったから、タタミちゃんのように勉強ができる子になりたかったの。すべて私たちの『なりたかった』というものがあさりちゃんのベースになっています」

ーーーあさりちゃんの内容についても、2人の現実世界で起こった出来事を基にされているんでしょうか?

姉・眞弓
「初期のころはね」

妹・眞里子
「1巻で『憧れのディナーパーティー』という回があって、コロッケと味噌汁でテーブルマナーをやる話があるんですよ」

姉・眞弓
「今回のあさりちゃんリベンジにも入っていますけど、あれは実話です。私たちが小学生のころ、それまではフォーク・ナイフをあんまり使っていなかったんです」

妹・眞里子
「親から、『日本人はこれからフォークとナイフでご飯を食べるのよ』って、、、ありえない話なんですけどそういう話があって、うちの母がコロッケを買ってきて『まずは練習!』って言っていたのがネタ元になっています。もちろんその後にコロッケをひっくり返したり、味噌汁を『ズズズッ…』と吸うような下品なことはしておりません」

まゆみ
「われわれは良い子で上品なので(笑)」

姉・眞弓
「ただ長くなってくると、後半は周りで聞いた話とか今の生活に即したものになるのでちょっと違ってきます」