そして島根県安来市の診療所を訪ねると…

小林健和キャスター
「こちらの診療所にもあさりちゃんが置いてありまして、このようにブックカバーが外れているものもあれば、見てください、表紙が破けるほどまでに読み込まれているものもあります」

待合室の本棚に数多くの本が並ぶ中、「あさりちゃん」もありました。

この診療所では25年ほど前から置いているそうで、以前はたくさん揃えていましたが、年月を経て傷んでしまい、残っているのは5冊です。

金藤内科小児科医院 金藤康子 院長
「好きな漫画をそれぞれ自分の子どもが選んで、その中にこのあさりちゃんが入っていたんです。昔はたくさんありました。だからボロボロになったこの本なんかはもうちょっとしたら捨てるかなという感じですね。上のカバーもなくなっているし、カバーが付いているのはほとんどもう残っていないですね」

今でも読み継がれているあさりちゃん。どんなところに惹かれるのでしょうか?

金藤内科小児科医院 金藤康子 院長
「やっぱり姉妹ゲンカですかね。子ども目線で行くと、子どもってケンカをしながら学びます。ケンカをすることによって人とのコミュニケーションとか間合いの取り方とか、それを糧に大きく成長できるんじゃないかと思っています」

取材を担当した小林健和キャスターは作者の室山まゆみさんと同じ熊本県出身。今回そんな縁もあってか、先生にインタビューすることができました。

あさりちゃん作者 室山まゆみさん
「姉の眞弓です。妹の眞里子です。2人合わせて漫画家の室山まゆみです」