「保険適用でかえって高くなった」 なぜ?

(樋渡小百合院長)「3月下旬に国から(保険適用について)最終的な説明書が出て、そこから慌てて準備。もう少し時間かけて制度を完成させてほしかった」
クリニックの樋渡小百合院長です。保険適用の範囲拡大で、かえって患者の負担が重くなったケースがあるといいます。
(樋渡院長)「負担が重くなった人もいて、保険適用拡大は一概に良いことと言い切れない部分はある」
(治療中の30代女性)「(保険適用のほうが)高くなる。従来の助成金の方が手出しが少ない」
患者の負担が重くなるケースが起きた理由は、保険適用の拡大にかわって、1回の治療に最大30万円を助成する県と鹿児島市の制度が原則終了したためです。

例えば、卵子に精子を注入する「顕微授精」。治療費が30万円近くかかるケースの場合、以前は助成金でほぼ全額をまかなえましたが、この治療法が新たに保険適用となったため、10万円ほどの負担が生じることになったのです。
さらに…。