■「赤ちゃん、どうやってできる?」って聞いてくれたときが一番最初の性教育のチャンス
小川キャスター:
高橋先生、国際標準として、5歳から性教育を教えていこうという推奨をされているということなんでしょうか?

高橋さん:
そうですね。国際セクシュアリティ教育ガイダンスでは、5歳からレベルを年齢ごとに4つに区切って、8つのキーコンセプトに則って段階的に積み重ねる。ジェンダーだとか性暴力についてだとか、性の多様性についてなどの人権教育としての部分が多く含まれています。世界ではこれがどの国でも取り入れられていますので、日本はどんどん置いてけぼりを食らっている状況。
小川キャスター:
ご家庭の中で、戸惑いを覚える瞬間というのは例えばどんな時ですか?直面して困ったことは?

つるのさん:
息子が幼稚園のときか、小学1年生か記憶が曖昧なんですけど「どうやって子どもは産まれてくるの?」って、べたなの(質問)がきたんですよ。「ついにきた」と思って。「パパとママがすごく大事にしたら、あなたが生まれてきたんだよ」っていうことをざっくり、抽象的ですけど(答えた)。
高橋さん:
「赤ちゃん、どうやってできる?」って聞いてくれたときが、やっぱり一番最初の性教育のチャンスだよっていうふうに言われていて、男性器を女性器に入れて、男性の持っている赤ちゃんのもとを男性のペニスを使って女性の膣の中に届けると、女性のお腹の中で一緒になるんだよ」ということを、科学的にさらっと伝えると「ふうん、分かった」で、すぐ次の遊びに行っちゃうくらい。納得したら、もうそれ以上詳しく聞いてくることは多分なくて「エロいこと」とか「キモいこと」みたいな知識が入ってる状況だと、もう親には聞いてこないかもしれないんですよね。
小川キャスター:
最初の段階で、やっぱり恥ずかしくないこととして教えると高橋先生はおっしゃっていましたけど、そこが大事なのかなっていう気がするんですけれども。