「ウーマンタイムズ」第2回は、大きく遅れる「日本の性教育」についてです。世界では、避妊や性暴力・ジェンダーなど性に関する正しい知識を、5歳から段階的に教えるのがスタンダードです。一方、日本では、義務教育で性交について扱うことができません。学習指導要領に「歯止め規定」と呼ばれる制約があるためです。これからの性教育をどうしたらいいのか、世界をヒントに考えます。

今回、性教育を一緒に考えるのは、タレントのつるの剛士さん。下は5歳から上は18歳まで、5人の子どもの父親です。子どもたちの性教育にどう向き合ってきたのでしょうか。


続いて、エリーローズさん。日本人の父とイギリス人の母を持ち、中学時代の3年間をイギリスで過ごしました。 そこでは毎月、性教育の授業があり、内容も日本とは大きく違ったといいます。

そして、産婦人科医で埼玉医科大学助教の高橋幸子さんです。

■日本の性教育はなぜ遅れている?世界との比較


大きく遅れている日本の性教育ですが、世界ではどんな教育が行われているのでしょうか。


例えば、フランスの中学の教科書には、女性用コンドームに緊急避妊薬など、様々な避妊法が詳しく載っています。ドイツでは小学5年生から性交や避妊について教えます。韓国では、小学5年生で性暴力の対処法、小学6年生で性交についてイラストを交えて説明しています。

国際的な指針となっているのが、ユネスコなどが開発したガイダンスです。

小川彩佳キャスター:
各国との比較を見て、つるのさんは、どんなふうに感じますか?

つるのさん:
改めてこうやって見てみると「日本ってこんなに遅れてんだ」ってことにも気付きました。自分達の学生生活を思い出すと、女子だけで体育館に連れていかれて…。大人に見えるというかね、女の子が。なんとも言えない疎外感。それから、何かちょっとそういったことに対して、すごく話しづらい。「こういった話はタブーなんだ」っていうことを植え付けられて、そのまま大人になってきた、みたいな。

小川キャスター:
エリーさんは、海外でお過ごしになった経験がありますけども、改めてどうご覧になりますか?


エリーさん:
女子の寄宿学校に入ったんですけど、そこでは性教育の授業が月に1回必ずあって、科学室で科学の先生が教えてくれる授業なんですけど、オープンに性の話についてだったり、コンドームの装着方法とか。「これは恥ずかしいことでは全くないんだよ」っていう。性というのは私達が生きる上でとても大事なことだし、自分を守らなきゃいけないことだし。

小川キャスター:
つるのさんは5人のお子さんをお育てになっていて、どんなふうに性教育に向き合っていらっしゃいますか?


つるのさん:
性教育って、一言で言ってもいろんな教育があるんでね。うちは妻と子どもの前でも結構、イチャイチャするんですよ。ハグしたりとか、チューしたりとか。娘が「パパきもい」とか言うんですよ。「パパはママが大好きなんだからいいじゃん」とか言うことが、子どもにとって性教育になっているんじゃないかなって僕なんかは思ってて。

小川キャスター:
エリーさん、ご自身が受けてきた性教育と比べるとどうですか?

エリーさん:
イギリスの寄宿学校は、本当にオープンにビデオを見させられるんですね。私達が例えば映画とかドラマで見るキスシーンだったり、セックスシーンっていうのを。もちろん隠してはいるんですけれど「こういうふうに始まるんだよ、全ては」って。「ラブでスタートするんだよ、全ては」って。

小川キャスター:
中学生ですよね。

エリーさん:
それは中学1年生のときですね。全てはラブから始まって、それはキスをしたくなるんだよ、そういうフィーリングが生まれるんだよっていうふうなビデオなんですけど、その一連の流れは、最後はセックスって性行為につながって、子どもができるっていうビデオの中で。実写版は結構、生々しいというか、きちんと伝えている。恥ずかしがらずにみんな見られるんですよ、意外と。例えばコンドームのつけ方っていうのも、実際に袋から外してつけるところまでやる。模型みたいなものでやるんですよ、イギリスは。あとナプキンと同様で「女の子もポーチの中とかに(コンドームを)忍ばせておくものなんだよ」。それぐらい結構、オープンに学校側から説明を私達は受けたので。

小川キャスター:
ナプキンと一緒にコンドームも女性が入れていると、日本だとちょっと「え?」って、変な目で見られちゃうところがあったように感じるんですよね。

つるのさん:
だから、本当にそういう教育が遅かったんでしょうね。本来は命が生まれてくる、一番、根本的な話ですから。突然、ぼーんって高校生ぐらいのときにコンドームとか、いきなり話されても「触っちゃいけないところを、いきなり触られて恥ずかしい」ってなるのはもう当たり前ですし。