■性交について扱えない…「歯止め規定」

小川キャスター:
海外とは大きな差がある日本の性教育ですが、その理由の一つが、学習指導要領にある「歯止め規定」です。小学5年の理科では「人の受精に至る過程は取り扱わない」。中学1年の保健体育では「妊娠の経過は取り扱わない」という制約があり、性交について扱うことができません。
山本恵里伽キャスター:
確かに思い返すと、学校で教わった記憶は私にもないです。でも、成長していく上で必要な知識ではありますよね。
小川キャスター:
そして、性に関する知識というのは、性暴力から自分を守って、相手を守って、また傍観者にならないためにも必要不可欠なものですよね。身を守る盾でもあります。この「歯止め規定」をどうするのかを含めて、大人も学びながら考えていく必要があるように感じます。