銀歯の原料「パラジウム」も高騰…5月からは患者負担額も増加へ


 そんな中、すでに値上げが決まった身近なモノもあります。

 歯の治療で使われる銀歯の原料となる「パラジウム」。輸入全体の約3割がロシアからで、供給不安で価格が高騰しているといいます。

  (大森歯科メンテナンスクリニック 大森寛之院長)
 「元の原料は金属の板。型を取ったものから模型を起こして、その人の歯の形にあった銀歯を作る」

 (大森歯科メンテナンスクリニック 大森寛之院長)
 「特に戦争が始まってからすぐに値上がりしてしまったので。診療報酬の改定もあるけれども仕入れ代が高いので経営をひっ迫する一因になっている」


 この歯科医院では、銀歯1本作るのに必要な費用は約1万6000円。一方、診療報酬は1万5000円と赤字に…。こうした事態を受けて厚生労働省は4月13日、銀歯の診療報酬を臨時で引き上げることを決定。5月からは、患者負担は数百円程度増える見込みです。