育児院の元保母と60年ぶりの再会

60年ぶりの再会を果たした黄さん

2018年12月、JR岡山駅。
黄さんは育児院の保母だった女性2人に再会した。60年ぶりだ。
初めて見る当時の写真。

(保母だった女性)
「前列の坊主頭の子があなたよ」

1歳の黄さん

「(育児院に)保護者の方が面会に来られた時にね、黄さんの保護者は、私が育児院にいた間は来られなかったの、面会がなかったの。他の子どもが面会してる時に、すごく寂しそうな顔で部屋の隅でじーっとね、おとなしくしてるのがすごく気にかかって」

岡山市にある新天地育児院。ここで黄さんは1歳から9歳までを過ごした。

(黄 光男さん)
「このマリア像はそのままですわ」

当時と変わらないというマリア像

「いろんな思いがたぶんあったとは思うけど。だけど残っているのは楽しい思い出ばっかり。たぶん親をすごく待ち望んでいたのかな」

昭和39年、ハンセン病治療の効果が上がり、一部で療養所を出ることが認められるようになった頃、母親と姉が、再び一緒に暮らそうと迎えに来る。物心が付いてから初めての家族との暮らしだった。

(黄 光男さん)
「あの時はもう何ていうの?有無を言わさずやからね。もう、あまりにも急変した。閉じ込められたみたい、逆に」