「顔は毎日見るから避けようがない。父の子であるんだ、血が流れているんだと…」
実の父親からの性被害を告白している福山里帆さん。“加害者の娘”という呪縛から逃れようと、顔の整形手術を繰り返しています。
里帆さんは、実の父を性的暴行で告訴。今年10月の判決で、富山地裁は懲役8年を言い渡しました。
そんな里帆さんを見て、同じ家庭内性被害の当事者が刑事告訴を決意。13歳で伯父から性的暴行を受け、その恐怖心から外に出ると吐き気を催し、日常生活を送ることは難しい状況だと言います。
「家族を罪に問う」家庭内性被害にあった女性たちの心境とは?
実父から性的暴行…夫と出会い告訴決意「俺が力になるよ」

福山里帆さんの父親・大門広治被告(54)。高校生だった里帆さんが抵抗できない状態と知りながら性的暴行を加えた罪で、今年10月に懲役8年の判決を言い渡されました。
里帆さんの実家を訪ねると…
(福山里帆さん)「父から性的虐待を受けた場所ですね。実際に性行為がある日には、父が布団の上に座っていて、『こっちにきて』と手招きをして。(父が)『ママには内緒ね』って。父の目が怖かった。見たら逃げたくなるから、父と目を合わせないように」
1人耐え続けた代償は大きく、PTSDやうつ病など後遺症があり、薬の服用が欠かせません。ただ、夫・佳樹さんとの出会いが転機となりました。
(里帆さんの夫 福山佳樹さん)「つらかっただろうなと。こんなことに本気で力を全力で貸してくれる人は少ないし、一にも二もなく『助けるよ。俺が力になるよ』と」
「父親を罪に問う」と、過去を断ち切るため、2人で決めました。














