「自国は自分で守れ」変わるアメリカの戦略 “専守防衛”とは?

政府が進める反撃能力強化は、従来の“専守防衛”を根底から崩しつつある。

永岩俊道 元空将
「アメリカの戦略が変わりつつある。世界の警察官という役割を放棄して、自分の国は自分で守れというスタンスになっている。アメリカに依存する今までの体質では日本は守られない時代になったことを認識すべき」

10月31日まで陸海空の自衛隊5万人が、アメリカ軍、オーストラリア軍と合同で過去最大の訓練を行った。

鹿児島空港には自衛隊のF15戦闘機が現れ、民間機と同じ滑走路に着陸した。基地が攻撃され、使用出来なくなった事態を想定したものだ。

台湾危機がささやかれるなか、民間の空港や港を使った訓練が、日本列島各地で急増している。

高市総理
「日米は共に帆を掲げ、自由で開かれた海を進みます。日米の絆を、輝く未来へと導く事を確信しています」

日米同盟強化で膨張する防衛費。天井知らずの軍拡競争の色合いを濃くしている。

しかし、自衛隊の現場では“困惑”も広がっていた。