施設から届いた1通のメール「涼太さんを受け入れられる」

 強度行動障害のある子どもとの生活を多くの人に知ってほしいと、和美さんは2021年からYouTubeチャンネルでの発信を始めました。涼太さんのパニックもありのままを映像で記録し、投稿しています。
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 そんな中、去年11月、YouTubeをみた施設から一通のメールが届きました。「涼太さんを受け入れられる」というのです。

 突然の便りの2週間後、早速、見学へ向かいます。

 大阪市にある少人数の障害者施設「いきいきホーム」。入所者全員に「強度行動障害」があります。涼太さんのパニックにも対応できるのか、相談します。
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 (和美さん)「夜勤の人数は何人なんですか?」
 (施設の担当者)「だいたい3人とか。やっぱり重度の障害ある方なので何か起こったときに危ないんですよ。そういう時に何もできないとなると本人もスタッフも危ない」

 夜勤の職員は1人の施設が多い中で、ここではいつでもパニックに対応できるよう、職員を手厚く配置しています。和美さんは、涼太さんが自立して暮らせる環境が整っていると感じ、ここに預けることを決めました。