交通事故で小学生の息子を失った男性が青森市で講演し、運転中にスマートフォンを使う“ながらスマホ”の危険性を訴えました。
交通事故の遺族、愛知県一宮市の則竹崇智さん(55)は、青森市で犯罪被害者の支援などに関する県民フォーラムで講演しました。
則竹さんの次男・敬太さんは2016年、当時小学4年生のときに下校中にトラックにはねられ亡くなっていて、この日も事故で破損した敬太さんの水筒を掲げながら当時の心境を明かしました。
交通事故遺族 則竹崇智さん
「(長男が)『敬太はなんでも一番。一番乗りするのが好きだったでしょう?だから敬太は、天国まで一番乗りしちゃったね』と。涙をポロポロこぼしながら語った長男の顔と声を、私はきのうのことのように、いまでも鮮明に覚えている」
トラックの運転手は、運転中にスマートフォンでゲームをしていたことがわかっていて、“ながらスマホ”の危険性を強く訴えました。
交通事故遺族 則竹崇智さん
「使う時と場所を間違えれば凶器になる。肉体も心も傷けることができてしまうのがスマートフォンの危険さ」
則竹さんは、周囲の声のかけ方ひとつで、被害者は傷つくことがあることも説明し、あたたかく見守ってほしいと呼びかけていました。














