2か月で良くなると言われたが、「4か月ちょっと足踏み」した。座骨と大腿部、2箇所が痛い経験はかつてなかった。「もう終わりなのかな」という気持ちが何度ももたげた。

6月末~7月初め頃から練習を再開し、8月に入って明るい兆しが見え始めた。「実業団連合の北海道合宿に参加して、痛みと付き合いながらでしたが走り込むことができました」。9月に入ってスピード練習もでき始め、「7~8割の状態でも15分30秒を切れれば」(鈴木尚人監督)という目標で全日本実業団陸上に出場していた。

来季の国際大会やこの冬のマラソン出場も視野に入っていたが、「駅伝でチームに貢献する」ことが大きなモチベーションだった。