
SAGAアリーナの事業費は、アリーナ単体でおよそ250億円。周辺施設を含めると、およそ540億円に上るビッグプロジェクトでした。

国民スポーツ大会を機に整備されたアリーナに、なぜこのような設備を盛り込んだのか。佐賀県の担当者は「国スポのためだけに整備したわけではない」と話します。

(佐賀県SSP推進局 日野稔邦 SSP総括監)「これからの時代、プロスポーツやトップアーティスト、学会、MICE、コンベンションなどを佐賀でしっかりできるようにするためには、どういう施設が大事なのかを考えた結果がSAGAアリーナ」

考え方の基になったのが、日本政策投資銀行が2013年に提唱した「スマート・ベニュー」。周辺エリアも含めて一年中人が集まる、スポーツを中心とした多機能複合型の交流施設のことです。

(日本政策投資銀行産業調査部 早川琢雄 調査役)「スタジアム・アリーナというインフラを中心に、スポーツコンテンツをうまく使いながら都市機能も集約していく。世代を超えた交流空間の創出や、街なかの交流人口の増加に寄与することを期待して提唱している」