物価高のなか「値下げ」の店も

5日に発表された7月の「実質賃金」は前年同月比0.5%(速報値)と7か月ぶりのプラスに。厚生労働省は、7月のボーナスの伸びが大きかったことが要因としている。

一方で、同日発表された7月の家計調査では、「食料への支出」が1.8%減。
物価高の影響が一因とみられるが、帝国データバンクによると9月も1422品目の食品が値上げされる。

買い物客:
「1.5倍くらい出費が大きい。今まで3000~4000円で済んでいた会計が、5000~6000円になるので、すごく高くなっているのを感じる」

こうした中あえて値下げに踏み切る企業も出てきている。

ディスカウントストア『ミスターマックス』では、9月限定で日用品や食品など約500品目を値下げ(※全59店舗とオンラインストア実施)。商品を大量に仕入れて陳列数を増やし、補充作業を減らすなどして人件費を削減。その結果、値下げが可能になったという。

牛丼大手の『すき家』も、4日から牛丼並盛を30円値下げし、450円に。

コメも、肉も、人件費も上がる中、11年ぶりの値下げを決断した理由は…

商品企画担当 中島広暁さん:
「物価高の影響で実質賃金の上昇は限定的かなと。より多くの人に牛丼を食べてもらいたい」