現在の平年値は、1991年~2020年

 平年とは、気温、降水量などの気象要素の過去30年間の平均値のことをいいます。現在、天気予報で使っている平年は1991年~2020年の平均値です。この平年の値は、西暦の1の位が1の年ごと、10年ごとに更新されます。したがって、現在の平年値は2021年に更新されており、次は2031年に2001年~2030年の平年値に更新されます。

 1991年からのデータと知ると、ちょっと昔のデータとの比較のような気もしますが、平年値の統計機関を30年間としているのも気象庁が勝手に決めているわけでなく、世界気象機関(WMO)の勧告にしたがっています。

 なお、気象庁の気象観測統計指針によりますと「平年値は、その時々の気象(気温、降水量、日照時間等)や天候(冷夏、暖冬、少雨、多雨等)を評価する基準として 利用されると共に、その地点の気候を表す値として用いられる。」としています。つまり、平年値は、その時々の気温や降水量を判断する基準「季節のバロメーター」として利用したり、その地点の特性を表す値として用いられたりしています。