2025年も残すところあとわずか…、故郷に帰省し家族・親戚など集って正月は雑煮を食べながら、新しい年の訪れを祝う人も多いと思います。

一方で心配されるのが、そしゃく・嚥下機能(食べ物を飲み込む力)の低下した高齢者などが、「餅」を喉に詰まらせることです。

東京消防庁によりますと、過去5年間で餅などを喉に詰まらせて救急搬送された人は338人、そのうち約9割以上の人が65歳以上の高齢者だったということです。

また、月別にみると、最も多いのは1月で135人、次いで12月が42人となっていて、この2か月間で全体の半数以上を占めていたということです。

そして、病院に搬送された時点で約9.7%の人が死亡、約35%の人が重篤の状態だったということです。

もし周囲の人が餅で喉を詰まらせたら

自分の身の回りで「餅」を喉に詰まらせた人がいた場合、どのような対応が適切なのか医師に話を聞きました。

解説してくれたのは、「おおみち耳鼻咽喉科医院」(岡山・東区)の大道亮太郎医師【画像①】です。

(大道亮太郎 医師)
「昔から、『喉に詰まったら掃除機で吸え』と言われることがありますが、窒息は秒単位で進行し、しかも掃除機吸引は、標準的な応急手当として推奨されていません」

【画像①】