平年より高い確率とは?
気象庁が発表している1か月予報などの季節予報は、平年と比べて高いか低いか、平年並みか、そしてそうなる確率は何%なのか?という確率表現が用いられています。向こう1か月の平均気温は「高い」と断定するのではなく、「高い」となる確率60%、「平年並み」となる確率30%、「低い」となる確率10%というように、3つの階級それぞれが発生する可能性を確率で予報します。例えば平年より高い確率60%とは、100回予報したうち60回は気温が平年より高くなると予測しています。
気象庁が定めている基準では、

と判断されます。
前述の最新の1か月予報の平均気温は平年より高い確率が80%となっています。80%ということは、かなり高い確率で気温が平年より高くなるということになります。
1か月予報は、ちょっと先の未来を知ることができる手がかりです。農業や商品の需要予測などに使われていることが多いですが、私は普段の暮らしの中でも役立てています。今なら9月にかけてもまだまだ日中は半袖が活躍しそうなのでしまわずに、朝晩冷えた時用に薄い長袖だけ出すようにしようかなと思っています。その他、夏ならエアコンの試運転、冬なら暖房の燃料の買い足しのタイミングにも活用しています。
その他、梅雨の時期に「雨量が多い」と予想されたら大雨に対する防災対策(ハザードマップや避難所の確認)など早めの大雨対策をしてもらうようにラジオで呼びかけています。今年の9月も厳しい残暑が続きますので、熱中症対策にも役に立てて下さい。
文 松田貢児
毎日放送 気象予報士(南気象予報士事務所所属)
MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」に出演中。
防災士・気象防災アドバイザー有資格














