まさかの社長指名に「何を言っているんですか?という感じ」
―――初めての生え抜き社長ですよね?
まずもって弊社の長い歴史のなかで、社長は「大塚さん」と名のついた人が務めていたわけですよ。私が入社した時も「大塚さん」でした。いまの会長が社長の時に、辞める5年くらい前から「あと5年で引退する」と言い出して、私も社員として聞いていたんですが、社長は「大塚さん」がすると思って会社に入っていましたので。「社長をやってください」と言われた時は「青天のへきれき」という言葉が正しいんですかね。「次の社長は俺と違うかな」とは全く思っていませんでした。
―――全く思っていなかったのですか?
「え?何を言っているんですか?」みたいな感じです。本当にびっくりしました。「社長になるのか」思ったんですけど、5分も悩むか悩まないかくらいで「もう考えるのを止めよう」と。もう考えてもしょうがないと思ったのは、本当のことです。いまから考えると、あまりくよくよ考えない性格も社長に指名された要素のひとつかなと。考えても仕方がないですよね。世の中には、自分の力ではどうしようもないこともありますし。














