若者の投票率を上げるには?

藤森祥平キャスター:
前回の2022年の参院選と30年前の参院選を比較してみると、ほとんど数字に変わりがありません。私たちの世代も偉そうなことは全然言えません。

2022年 ▼全体…52.05%、▼20代…33.99%
1992年 ▼全体…50.72%、▼20代…33.35%

年齢を重ねるごとに投票率は上がっていくのでしょうか。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
私は20代の頃から鼻をつまみながら左翼っぽい政党に一応投票していました。

普通は歳を取ると、子どもが生まれたりして社会の責任が増して投票に行ったりするけど、若い人は酒を飲んでデートして投票に行かないというのは、ある種日本は幸せだったという証だとは思いますね。

トラウデン直美さん:
そもそも全体の投票率がずっと低くて、そこも気になります。

若い人は将来、自分がどういう所で働くのかなど自分のことでいっぱいいっぱいなところがあったり、会社からもらう給料から税金や社会保障費がどのくらい引かれてるのかという実感がまだそれほどなかったりもすると思います。そういう実感をどう持っていくか、どういう部分で社会と政治の繋がりを見出すかということなのかもしれません。