情報に対して「謙虚な姿勢で検証を」
ネット選挙の規制について、山口准教授と伊藤氏の両者とも、表現の自由などの観点から「デメリットはあるものの法規制は慎重であるべき」という見解。その上で有権者ができる対策として、山口准教授は「政策を見る・フェイク対策をする」、伊藤氏は「自衛する」ことを挙げています。
山口准教授の研究で、こんなデータも。日本でかつて有名になったフェイク情報15件について「知っている」という3700人に調査したところ、誤っていると気づけた人はわずか14.5%、調査時点も正しい情報だと信じている人が51.5%だったということです。情報に対して懐疑心を持って見ているという自信のある人ほど「正しい情報」だと比較的信じていたといい、山口准教授は「『自信たっぷりな人』ほどだまされやすい。謙虚な気持ちで検証をするべき」と警鐘を鳴らしています。
触れる情報全てを検証するのは困難ですが、人に喋りたい・シェアしたい時こそ慎重に検証し、正しいと確信が得られない情報は拡散しないことが、加害者にならないためにも必要だと山口准教授は訴えています。