核燃料の搬出『2090年代初頭』に全て完了の見通し
7日は、これとあわせて、むつへの核燃料の搬入と搬出の計画も示されました。

核燃料の搬入は昨年度、1棟目の施設ではじまっています。2050年代前半に2棟目の施設も含めて全ての搬入を終える見通しです。そして、2064年ごろには1棟目の核燃料の搬出をはじめ、2090年代初頭に全ての搬出が完了するとしています。

青森県 宮下宗一郎 知事
「(むつ市での)中間貯蔵後に再処理工場へ運ぶのは、数字的には可能だと一定の説明があった。そうしたことは一定の不安の解消にはつながる。確実性を高めていくことが皆さんの責務の1つ」
この計画は7日、むつ市の山本市長にも報告され、山本市長は年内により確度の高い計画を示すように求めました。

むつ市 山本知也 市長
「当初に大きな負担を強いる引き換えに5000トン貯蔵と約束していますので、当初の約束を守ってほしい。持っていく先と期間が大まかだが出た。搬出に市民から懸念いただいているので、一定の答えはもらっている」

東電は、今回発表した計画とは別に、福島第一原発で水素爆発や原子炉がメルトダウンした1号機から4号機も使用済み核燃料の安全性に問題がなければ活用するとして、むつに運び出すのは今後、技術的な検討を行うとしています。
【むつの中間貯蔵への核燃料の搬入・搬出計画】
2024年度…………1棟目に搬入開始
2033年度…………搬入量が200トンを超える見通し
2040年代 初頭……1棟目搬入完了し2棟目搬入開始
2050年代 前半……2棟目搬入完了
2064年頃…………1棟目搬出開始
2074年 11月まで…1棟目搬出完了
2080年代 中頃……2棟目搬出開始
2090年代 初頭……2頭目搬出完了