「物を大切に」毎年解体するねぶたに新たな命を吹き込む

2つ目の“シンな取り組み”は、『アップサイクル』です。
ねぶた師 福士裕朗さん
「こちらが、アップサイクル。2024年の市役所ねぶたを解体するときに、紙を1枚1枚はぎ取って、そのとっておいた紙を貼っています」

2024年のねぶたに使用した和紙を再利用して、今年の新作に活用しています。
実土里さん
「どうしてアップサイクルの取り組みを始めようと思ったんですか?」

ねぶた師 福士裕朗さん
「アップサイクルの和紙で、クリスマスツリーとかいろんなものを作ったんですけど、青森ねぶたという大きな舞台で、物を大切にしなきゃいけないっていう心も育んでもらいたいなと思って」


まだ紙が貼られていない部分に実土里さんが貼っていき、アップサイクルに挑戦することに!

実土里さん
「ねぶたって今までは『すごい!きれい、きれい』って見ていたけど、実際こうやって体験することで思い入れが変わる感じがする。紙を貼るときに上を向いてすごい体勢になりますね。だからねぶた師さんたちって、本当に体力勝負」

実土里さんが貼った和紙は全部で4枚。出来栄えはいかがでしょう?
ねぶた師 福士裕朗さん
「ちゃんと貼れていますね。これで本番に臨みたいと思います。みんなに自慢すればいいよ」

ここまで、“シンな取り組み”を見せていただきましたが、実土里さん、今回どうしても福士さんに教えていただきたいことがあると言います。思い切ってその思いを伝えてみると…

ねぶた師 福士裕朗さん
「やってみます?」

実際に体験させていただけることに。実土里さんが教えてもらいたいことを、いつものようにお得意の絵で表現すると、人からしぶきが吹き出しているような絵が出来上がりました。

ヒントは、小さなほうきのような道具。実土里さんが教わりたいこととは―。